夏に読みたい怖い話!『営繕かるかや怪異譚』

読書案内

夏なので怖い話を読みたくて読んでみました。全部で6つのお話が入った短編集です。各章で「営繕やかるかや」の尾端(おばた)という若い男性が怪異に悩む人物たちをさらっと救うところが爽快。彼は、霊能者でも何でもないただの大工ですが、冷静に気軽に怪異を解決します。

読書メーター

本の特徴や難易度を示します。参考になさってください。

読みやすさ上級者・・・★・初心者
文体硬い・・・★・軟らかい
ロマンスNO★・・・・YES
ドキドキハラハラNO・・・・★YES
年齢若者向け・・★・・大人向け
筆者個人の感想です。

どのお話もヒヤッと怖くておもしろかったです。短編集なので、空いた時間にさくっと読めますよ。
ひんやりしたい夏におすすめ。ぜひ読んでみてください♪

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奥庭より

亡くなった叔母から古い町屋を受け継いだ祥子(しょうこ)。ひっそりと薄暗い家の中で不思議な部屋がひとつあります。中庭を挟んだ向こう側には、たんすで塞がれるような形になった襖があります。まるで、開かずの間のような部屋。その襖が何度閉めてもいつの間にか開いているのです…。

屋根裏に

古い屋敷に家族と住んでいる晃司(こうじ)。妻と子どもたち2人、そして年老いた母親の5人で暮らしています。その母親が「屋根裏に誰かいる」と言うのです。足音がするのだとか。でも、家には屋根裏なんてありません。そのうち、子どもたちの様子にも異変が…

雨の鈴

静かに雨が降る日、有扶子(ゆうこ)は鈴の音に足を止めました。喪服を着た女が雨の中、傘もささず歩いてきます。近くの家の住人でしょうか。それ以来、雨の日になると鈴の音が聞こえ、女に遭遇するようになります。日ごとに女が現れる場所が変わり、行動の規則性が分かってきます。実は、この女にまつわる不気味な話があったのです…

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異形のひと

真菜香は中学校に通う年頃の女の子。父親の仕事の都合で田舎に引っ越さなければならなかったことに不満を感じています。気の合う友達もいない、家はとても古い、近所のおばさんやおじさんにも警戒心を抱いてしまいます。しかも、ときどき知らないおじいさんが勝手に家に上がり込んでいることがあるのです…でも、このおじいさん、真菜香にしか見えないようで…

潮満ちの井戸

麻理子は築50年の古家に夫と住んでいます。夫は最近、造園にはまっていて、庭の手入れをしたり、パーゴラを作ったりしています。古い井戸も感じよく飾って、庭の水まきに使えるようにしました。ところが、次第に庭の草木が枯れ始め、庭全体が生気を失ったようになっていきます。麻理子自身も恐ろしい体験をして…

檻の外

麻美は、小さな娘を育てながらパートで働くシングルマザー。暴力を振るう夫と離婚しましたが、家族からは歓迎されず、親戚から格安で借りた古い家で生活しています。知り合いに融通してもらった中古車は頻繁に故障するし、古いガレージはシャッターが勝手に降りてきて危険だし、娘を抱えながらのギリギリの生活に不満をもらします。心に余裕のない日々を送っていたある日、娘を連れて帰宅しガレージに車を入れようとしたとき、車の後ろで白い何かを目にしてしまい、恐ろしい体験をすることに…

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